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NAOYA KIMOTO / SURF REPORT

5/17 North shore dayz

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img018.jpg The Day @  Wakayama    2005.9.5

 

 

 

日本の波

 

シークレット/和歌山

 

2005年9月5日の伝説の波の話だ。

 

日本には、まだまだサーフされていないバージンブレイクや、滅多なことで覚醒しない、とっておきのシークレットスポットが数多く残されている。

 

ノースショア並みのラインアップを魅せる、このポイントも、余程の台風でなければ、その姿を現さない、伝説のスポットの一つだ。

 

タイフーンスエルにフォーカスを合わせ、四国のリーフで撮影取材していたが、台風の接近に伴い、ストーミーコンディションに入りつつあった。

ご存知の通り、四国は大きな島なので、本州との橋、フェリーが遮断されれば、アイランドスタックを余儀なくされる。

俺は、船が欠航になる前に、四国を出、和歌山に向かった。

 

台風は、四国と紀伊半島の間にある紀伊水道を北上し、大阪湾に入り、関西を串刺しにして、日本海に抜ける予報が出ていた。

 

船は風雨の強い中、大揺れに揺れて、和歌山港に着いた。

港近くを流れる、紀ノ川の橋を車で渡っていると、川の中にまで、ライダブルな腹~胸の波がブレイクしてるのが、目に飛び込んできた。

 

つまり、こんな所に迄波が来ているという事は、外海はそうとうでかいということだ。

 

当然フェリーも、俺が乗った便が最後で、欠航となってしまったほどだ。

 

 

でっかいでっかい紀伊半島には、ビーチブレイクこそ少ないが、シャープな河口ブレイクや、ワイルドなリーフブレイクが至る所に存在している。

 

四国の後、和歌山、大阪湾の波(?)、そして日本海へと、台風をチェイスしていこうという計画だった。

 

台風の更なる接近に伴い、和歌山のあらゆるリーフブレイクもクローズアウトし始め、明日は最もでかくなるザデイ、とっておきのリーフがついに炸裂するだろうと予想された。

 

明けて翌日、思った程の嵐にならず、小雨の中、ザスポットをチェックに行くと、、、、

 

信じられないラインアップをこの目にした!!

 

オフショア、クリーンフェイス、ノーバディアウト、8~10フィートのスエルが脈々と打ち寄せていた~~~

 

かなりのサーファーがチェックに来ていたが、誰も入ろうとせず、ただただ、凄まじくも、美しいパーフェクトウエイブがローリングしていくだけであった。

 

そんな中、突破口を開いたのが、ウエダ君(植田昌宏)だった。

いつもは、四国にいるはずのウエダ君だが、スエルの向き、台風のコースによって機敏に動き、昨日のうちには大阪に戻っていたという。

それもそのはず、ウエダ君は、このポイントのパイオニア的な存在で、年に一度、いや、数年に一度しか、その姿を見せないこのポイントを、ミスすることなく、何十年もサーフしてきたという。

 

写真左下で、一人ゲッティングアウトしているのが、その時のウエダ君だ。

 

ダイナミックなラインアップの中、しばし一人で優雅にサーフしていたが、やがて次々と地元のサーファー、ここのフリークサーファー達がパドルアウト。

 

四国からやってきた、ムネトヨ、ユウジロウ、マサト(ナカノ)、レキ、

南紀からは、シンペイやスミ君も登場し、

10年に一度、いや、これまでのベストオブザベストと言われた、ビッグ&パーフェクションで、素晴らしい大セッションが展開されたのだ。

 

小雨降りしきる中、高台からのランドショットを撮り終え、午後の2ラウンド目は、決死の水中にもトライ。

夕方にかけては、更に波のサイズ/パワーとも増し、最後はヒュージセットを喰らって、ゴロゴロの岩場に打ち上げられてしまった程だった。

 

忘れられない、2005年9月5日の伝説の波から、一夜明けると、ザスポットは、まだサイズは残っていたものの、昨日とは比べるべくも無かったが、眼下のラインアップには、今日もウエダ君の姿があった。

 

今度、いつ、また、ここでサーフできるのかを想い、噛みしめ、心待ちにしている、ピュアなサーファーの姿が、台風一過のキラキラとした海に、輝いて見えた、、、、

 

 

 

 

 

img020.jpg

Masahiro Ueda @ Wakayama   2005.9.5

 

 

 

Posted by kimoto : 2011年5月19日 10:09

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Naoya Kimoto / 木本直哉
16才でサーフィンを覚え、20才からサーフィンフォトグラフィーの道を歩みだす。1981年から冬のハワイノースショアに通いだし、現在も最前線で活躍中。冬が終われば世界各地の波を求めて、旅の生活を送り台風シーズンの日本での取材も精力的に行っている。
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