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NAOYA KIMOTO / SURF REPORT

5/19 North shore dayz

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Hell Set @ Waimea Bay   2010.1.11  12:16pm

 

 

 

世界の波

 

ワイメアベイ/ハワイ

 

ダイハード/ニックノザキ

 

 

昨冬、つまり、2009/2010ノースショアウインターは、本当にビッグシーズンだったと振り返る事が出来る。

11月中から何度もベイ(ワイメア)がブロークし、12/3のエディセレモニーの時には、次のスエル、12/7、8、9のどこかでやるだろうとまで予告し、見事、12/8、歴史的なエディがオンされた。

しかし、それだけで留まる事なく、12/25のクリスマスデイには、もっと信じられない事が起こった。

 

朝のチェックでは、15くらいかな~と思うくらいのミディアムワイメアだったが、次のチェックに行くと、たまたま見たセットが20プラスもあった、、、

カミングアップしてるのかな~としばしチェックするも、またもマッタリ15程度だったので、ややクリスマスモードで帰宅してしまった。

午後、キョウイチ(カイシュウのパパ)から、そんなにでかくないので、カイシュウを経験がてらワイメアに連れて行きますわ~と電話がかかってきた。

オッケー、ならまたチェックがてら見に行くよ~てな調子で家を出た。

したら、ワイメアに向かう途中で、再びキョウイチから連絡があり、今度は声のトーンがさっきとは打って変わり、今、ワイメアに着いたんですけど、やばいです~突然遥か沖からセットが割れだし、沖にいたサーファー全員喰らって、ベイ一面スープだらけで、皆、板を流したり、折れたりしてのたうってます~ニックさんや、ワキタ君も喰らいました~こんなの死んじゃいますよ~と、、、

しかし、俺が現場に到着した時は、またマッタリとしたベイで、そんなこともあったのかと思わせる雰囲気だった。

道ばたで、まだ唖然状態のキョウイチやカイシュウに聞くと、入る前にもう一度チェックしようと、ショアブレイクのところから見ていたら、突然、沖に黒い筋が見えて、あれなんやろ?波か~?と思ってたら、見た事も無い位置でそのドセットが割れだし、まずはその一発目でほとんどのサーファーが喰らい、だめ押しにもっとでかいセットが続けざまにブレイクし、もう沖には誰もいてませんでした~あれって30フィート?いや40フィートくらいあったんですかね~もう、手前は地獄図で、助けられる者、自力で這い上がって来る者、ビッグレフトへ流されて行く者、、、滅茶苦茶でした~~~ニックさんやワキタ君、よく生きてたな~、、、と驚嘆の言葉をあらわにしていた。

 

またそんなセットが来るのかと思い、ベイのクリフでカメラを構えて待っていたが、やっぱ夕方までいたが、そんな驚異のクローズセットはとうとう来なかった。

後日、その時の様子をニックに聞くと、やはり、マッタリとしたベイで気持ち良くサーフしてたら、なんか沖に方に山の様なものが見えたので、ややアウトに向かってパドルを始めると、信じられない巨大なセットが、遥か沖で頭をもたげていた。

ニックは比較的、チャンネル寄りにいたので、猛ダッシュをかけて、なんとか一発目のセットはぎりぎり乗り越えたと言う。

が、しかし、2発目の波は、もう有り得ない遥かアウトでブレイクしてしまい、ベイは完全ノーエキジット状態、沖に逃げたサーファーのほとんどが、このマンモススープの下敷きになった。

ニックは当然、板もへし折れ、這々の態で上がってきたと言うか、よくぞ生還できたと言わざる負えない、凄まじさだったという。

 

この日のたった一度のドセットは、伝説となり、一説には40フィートプラスと言われ、しばし、ノースショアの中では語り草となっていた。

 

こんな目に会い、ワイメアガンも無くしたニックは、もうめげて、やらないのかなと思っていたら、早速、次のワイメアガンをオーダーしていた、、、恐るべし、、、。

 

それから年が明け、今度は1/11にワイメアがまたブロークした。

この日は朝からでかく、ブイレポートもヒュージだったので、俺は水中は諦め、ベイの反対側からのランドショットに専念した。

前回のこともあるので、全てを見逃さない様にスタンバった。

 

岸から撮影していると、全ての事が良く見え、今がゲッティングアウトのタイミングだとか、セットがノース寄りから来たなとか、ワ~~~クローズセット喰らっちゃうよ~~とか、水中にいると、わからないこともわかってしまい、水中に居る身になって戦慄することが多々ある。

この日はまさにヒュージデイと呼ぶにふさわしく、ベイが覚醒、錯乱していて、いつか、何か起きるんじゃないかという、激しさだった。(エディの時はもっとクリーン/ナイスって感じだった)

 

日本人は確か、ニック、アオヤマさん、ワキタ、シンペイ、カイシュウ、ヒロ等が入っていた。

カイシュウは、先にあがり、アオヤマさんも、一度上がりかけたが、ベイのやや中央にまで来てしまい、ライフガードに、そのまま突っ切って上がって来いというのを、一度アウトに出て、やり直せと勘違いし、再び沖にパドルバックしていった。

 

時刻は昼の12時16分、潮が干いていたのか、前回の様な分厚いドセットではないが、異常なまでにめくれあがるクローズセットが来襲した。

テイクオフポジションに固まっていたサーファーは皆、御覧の様にもろインパクトゾーンで、身の毛もよだつ喰らい方を強いられた。

丁度、写真中央でもろ黄色の板がリップしてるのが、ニックで、その右横のイエローボードがワキタ、手前で板を捨てて潜ろうとしているのがヒロ、アオヤマさんは、ゲッティングアウトの途中だったので、インパクト喰らいは回避し、シンペイは沖にいたのだが、奇跡的に彼と数人のサーファーだけは、喰らわずにサバイブしたという。

この一発をシークエンスで撮影するや、すぐに皆の行方を追った。

確か、ニックも、ワキタも、ヒロも黄色の板だったはずだ。

ベイの中が真っ白のスープまみれになり、板を無くしたサーファーが泳ぎ、のたうちまわっている、、、、まさに地獄の釜ゆでそのものだ。

 

ニック達の黄色の板は、すでにビッグレフトの方に流され、折れているボードもあった。

とにもかくにも岸に上がらなければ、まじ死んじゃう、、、

でも、怒濤のカレント、分厚いホワイトウォーターに、皆、アップアップしながら、全然進んでいない~~~

それも、一人や二人じゃない、何十人もだ。

 

やっとセットの嵐が終わったとはいえ、相変わらずどよめくベイには変わりはなく、岸に居る身からは、ただただ、泳げ~早く岸に辿り着け~と祈るしか無かった。

そんな時、沖の方から、ライフガードのジェットスキーが、まるで月光仮面(古いなあ、、知ってますか??)の様に颯爽と現れ、デインジャーゾーンにいる者から順番に、2~3人ずつ機敏にレスキューしていった。

ニックやヒロ、ワキタ等はかなりやばい位置に流されていたので、最初の方に助けられ、ショアブレイクまで送ってもらい、無事陸地に戻る事が出来た。

その後も、次々とジェットスキーで鮮やかにレスキューし、ちょっと前なら死人も出ていたと思われる、このシチュエーションで、あっという間にベイの中をクリアにしていった。

恐るべしライフガード魂、プロのウォーターパトロールである。

 

こうして、再び生還したニックは、またまたワイメアガンを失ったが、命は失わず、怪我をすることもなく、全く落ち込む様子もなく、次のガンボード探しに奔走した。

あんな地獄の体験を、ひと冬で2度もしていながら、まだワイメアに挑む、このブチ切れ度はなんなんだ??

 

恐るべしベシ、ダイハード、ニックちゃんの伝説がまた出来ちゃった~~

 

 

 

 

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Nick Nozaki @ Waimea Bay   2009.12.3

 

 

P.S.

ニックの不死身伝説は波乗りだけではニャイ~

つい、先日、ニックちゃん、通算5人目のベイビーを授かった~

それも、ついに、待望(?)の女の子じゃ~~

見て下さい、この可愛い笑顔を、、、

まさに、ニックちゃんの笑顔そのまんまっすね~

おめでとう~

ナゴミちゃん、健やかに育って下さい~~

 

 

 

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Nagomi Moana Nozaki

 

 

 

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Nobukazu Nick Nozaki

 

 

 

Posted by kimoto : 2011年5月21日 05:40

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Naoya Kimoto / 木本直哉
16才でサーフィンを覚え、20才からサーフィンフォトグラフィーの道を歩みだす。1981年から冬のハワイノースショアに通いだし、現在も最前線で活躍中。冬が終われば世界各地の波を求めて、旅の生活を送り台風シーズンの日本での取材も精力的に行っている。
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