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NAOYA KIMOTO / SURF REPORT

5/20 North shore dayz

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AAA_SARF-015.jpg

@ Punta De Lobos   Chile  1998

 

 

 

世界の波

 

プンタ.デ.ロボス/チリ

 

 

ビール一辺倒の俺だが、怪我以降、やや体調(腹?)を意識し、ワインを飲む様になった。

もっとも赤を飲むと、あっという間に意識が飛んじゃうので、白をチビチビ程度だが、、、

 

そして、ワインと言えば、俺の中ではチリのイメージが大きい。

余り知られていないが、チリは世界屈指のワインの名産国。

と、偉そうに知ったかぶりをしたが、実はチリに行ってから判ったのだ。

なので、チリ滞在中はやたら、ワインを飲み、おみやげも、チリワインを箱詰めにして持ち帰った程だ。

 

1998年、すでに一度チリを訪れていたタイゾウ(ハラダ)の案内で、

ウッシー(ウシコシ)、トモ(ヨシオカ)、マッチ(カミジョウ)達と、チリツアーを敢行した。

マッチ以外は全員ロス集合で、ランチリエアーで一気にサンチャゴに飛んだ。

マッチは当時、ハワイでたった一日、勘違いでオーバーステイしてしまい、

暫くアメリカに入国できなかったため、なんと、日本~スペイン~チリ、という経由でやってきた。

同日の朝、先に着いた俺達は、マッチが無事チリに到着するかどうか不安だったが、

なんと、マッチは、クラークフォームのダンボール箱に板をパッキンして登場した~~~

確かに今の様にボードケースが普及している時代ではなく、

ハワイからビッグガンを持ち帰るサーファーは、こうしてダンボール箱に入れて持って帰ったが、

これから5人で、レンタカー一台で、それはないでしょう~~~、、、???

、、、ってな調子で、旅がスタートした。

 

まずは、サンチャゴからノースチリに飛び、アリカ/イキケエリアを取材し、

かなりの波をスコアし(サーフデイズ/世界の波、の記事参照)、

気分上々で再びサンチャゴに戻り、今度は150キロ南にある、プンタデロボスを目指した。

 

ノースチリのアタカマ砂漠の中にある、アリカやイキケとはまったく違う自然環境で、

砂漠から一変、森の緑が濃く、気候も南にかなり下がったので寒くなってきた。

まずは宿探し、プンタデロボスの近くに位置する、ピチレムという可愛い町のロッジにチェックイン~

この頃はとにかく、頼るコネクションもなく、

ひたすら地図を見て、現場に辿り着き、自分達で安宿を探し、スーパーで買い出し、ほぼ三食自炊して、海に通っていた。

 

特に初めての所はエキゾチックな気分になるね~

目指すポイントはどこだろう?

と、車を走らせていると、突如視界が広がり、眼前に輝くラインアップが見えたり、、、

道を間違えて、妙な所に入り込んだら、見ず知らずの人が優しくしてくれたり、、、

偶然入ったお店に、お気に入りのものがあったりと、、、

 

ピチレムに居る間は、ずっとそんな愛おしい気持ちで一杯だった。

チリトリップの第三章目(アリカ、イキケ、そしてピチレム)、いよいよ最終章に入った訳だ。

 

そして、ついにサーフズアップ~~

 

ここまでの毎日は、肩~頭の、まったりファンサイズの、プンタ.デ.ロボスのロングレフトを楽しんでいた。

が、その日は、トレードマークのビッグロックに、10フィートプラスの波がぶち当たっているではないか~~~!!!

いつものクリフに車を停め、しばしラインアップをチェックしていたが、

海が重く、大きく、力強く、左から右へと動いている。

海に飛び込んだら、あっという間に右に流され、多分出れないんじゃないか、、、

乗ってもでかいフェイスだけだし、何気に先割れしちゃうよね~、、、

で、でも、、、、でかい、、、ウウウウ~~~

暫くチェックするも、地元のサーファーさえ誰も来ないし、どっか他にいいとこあるんじゃないの?

と、勘ぐりだし、当時の俺の”虎の巻”とも言える、サーファーマガジン発行の”サーフレポート”を読み返すと、、、、

でかいスエルが入った時でしかブレイクしない、というとっておきのポイントが書かれてあった。

 

その名を、プエルト.シーヨ。

 

しかし、そのポイントには4駆の車が必要、

更に、プライベートゲートをいくつか超えなければ行けないとも書いてあった。

でも、波はコンパクトでホローするレフトハンダーだと、、、

プンタ.デ.ロボスの大味波で溺れる(?)くらいなら、行っちゃおうぜということになり、

またまた、訳のわからん道を模索しながら、プエルト.シーヨに向かった。

 

しかし、やっぱ途中、ビーチサンドの坂道でスタックして、どうしても登れない。

皆で押したり、板きれを下に敷いたりしながらも前へ進んだ。

でも、いまいちはっきりとした場所がわからない。

ようやく海の見えるとこに出て、双眼鏡で見渡すと、

左遥か彼方に見える岬のインサイドで波が割れているのが見え、

そこにサーファーが入っているのがかろうじて見えた。

しかし、ここからの距離で、2~3キロはあり、更に今居るとこは崖の上、、、

こんなとこに車や荷物も置いてけないし、この崖降りて、更にビーチを歩いて、、、ノーウェイ~~~

もうここまでの行程で、かなり疲れ切っていたので、流石の俺達もギブアップ、、、

またまた、サンドスタックを繰り返しながら、来た道を戻って行った。

 

つまり、チリに来て、一番のビゲストデイを、俺等は迷子の様にウロウロして、サーフできなかったという訳。

仕方なかったと言えば、それまでだが、どうしても、プエルト.シーヨに辿り着きたかった俺達は、再び次の日もリベンジに出掛けた。

道はもうある程度わかったので、暗い内に出発し、例の難関の坂道に取り組んだ。

でも、どうしても、どうしても、最後の山を超えられニャイ!!!!

タイゾウは何が何でもという気持ちだったが、

昨日、ノーサーフで終わらせてしまったので、俺的には今日の朝一のグラッシータイムは逃したくなかった。

なので、その日は早目に諦め、途中で見つけていた、プンタ.トポカルマのレフトに戻ることにした。

そこはそれで、見事なロケーションのポイントで、

また俺達だけのプライベートセッションをメイクすることができ、素敵なチリの思い出ともなった場所だ。

 

ピチレムを拠点として、

長~いレフティのプンタ.デ.ロボス、

とうとう行き着けなかったプエルト.シーヨ、

誰もいなかったプンタ.トポカルマでの思い出を胸に、

約1ヶ月に及ぶチリトリップの終焉がきた。

 

帰国日前日にはサンチャゴに戻り、夜は皆で日本食を食べにいった。

お寿司をほうばり、ガリを口に入れると涙が出そうになった~~~

カウンターの中で寿司を握っていたマスターが、俺等を見て、不思議そうに、

日焼けして真っ黒ですけど、南極か、山にでも登って来られたんですか??だって、、、

やっぱ、チリに波乗りに来たなんて、そうとう珍しかったんだろう、、

 

この1998年に初めて行った(その後行ってないが)、チリは、

俺の世界旅行の中でも、ベストトリップの一つで、

波/自然はもちろんだが、メンバー、ヴァイブレーション、タイミング、、、、

そんな全てのことが、この素晴らしい旅の流れの中にあったと言える。

 

 

 

img056.jpg

@ Punta Topocalma    Chile  1998

 

 

 

チリはビッグウエイブの宝庫。

今年、プンタ.デ.ロボスで、ビッグウエイブコンテストサーキットの、第一戦目が行われる予定だ。

ウエイティングピリオドは、今月末まで。

インビティーリストには、世界に名だたるビッグウエイバー 達の名前が、、、

 

quiksilver-punta-de-lobos-invitational.jpg

 

詳細は、http://www.quiksilver-ceremonial.cl/

 

 

Posted by kimoto : 2011年5月22日 03:18

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Naoya Kimoto / 木本直哉
16才でサーフィンを覚え、20才からサーフィンフォトグラフィーの道を歩みだす。1981年から冬のハワイノースショアに通いだし、現在も最前線で活躍中。冬が終われば世界各地の波を求めて、旅の生活を送り台風シーズンの日本での取材も精力的に行っている。
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